島内 景二 / 福武書店 1990-04
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如意宝とは・・・ : 紺碧の飛行人 : 2005/01/18

さすがに国文学を専攻している筆者だけあって、その要素が随所に見られる著作であった。エンデの「『モモ』の世界構造を読む」、という副題にある通り『モモ』の筆者なりの解釈をするというものであったが、ただの解説本という枠に捉われていない独特な世界観を本作品は持っていたように思える。
しかし、本作品は文学に対するある程度の知識を持っていなければ、筆者の『モモ』に対する言及について行く事が出来ないように思われた。私も他の文学と『モモ』との比較にわからない部分が多々あったからである。有名な『桃(モモ)太郎』との比較においても、やや疑問に思う点があった。また「如意宝」というものも、わかりやすく解説はしてあるものの私にはいまいちつかみ所のない物であった。
筆者が「はじめに」で本書を「「日本文学」に親しんだ人間の手になる「モモ」論」と述べているように、私のような者ではなく、日本文学に親しみのある者ならば、あるいは適切な解釈が得られるのではないだろうか。また筆者の謙虚な態度には好感が持てた。
『モモ』のような素晴らしい文学作品にはが色々な解釈があってよいと思う。その一つの側面として本書のような作品があっても良いのではと感じられたが、私には知識不足からか、理解に苦しむ部分があった事は記述しておかなければならないであろう。
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