金田一 蓮十郎 / 一迅社 2008-02-18
価格 : ¥ 900(定価 : ¥ 900)
ユーズド : ¥ 325
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少女漫画として読みました : 匿名希望イニシャルK : 2008/06/23

作者は好きだけど「百合コミック」だよなあ・・・と、数ヶ月買うのをためらっていた作品なんですが、過激な性描写がなく、女性同士の思いをそれぞれのパターンで丁寧に描いた短編集で、良質な少女漫画のようでした。
「竹を割ったような」性格と言われる(そうでない人も多いと思いますが)男性とは違う、思い決めてみても迷い続けているような女性の気持ちが、よく描けているなあと思います。最近少女漫画に出てくる女同士でも、きっぱり明るくさわやかな友情だったりしますが、女性の友情ってこの漫画みたいにもっと曖昧模糊として割り切れないものなのではないかと思います。
「ボーイズラブ」にいろいろなものがあるように、「百合コミック」にもいろいろなジャンルがあるのでしょうか。最近の性描写が過激になってきた少女漫画についていけなくなった人におすすめです。
ただ、表紙や装丁で買った人は期待を裏切られたと思うかも・・・。
リリカル : のっこ : 2008/02/21

ギャグ作家としての印象が強かった作者が、作風の広さと奥深さを
見せつけた傑作といった印象。くらもちふさこという、大物少女漫画家
の推薦帯が付くのも納得の出来。
個人的には、この作者の性に対する鋭い感覚は志村貴子に通じるものを感じた。
どの短編からも、せつなさと、それでいて暗くならない風通しの良さが感じられる。
百合物好きより、少女漫画好きがハマりそうな作品。
また、表紙のデザインと紙質、表紙カバーを外した時の図柄が素晴らしく、その点からも
良い印象を持った。
とにかく、広い層にお薦めできる傑作!
百合門外漢にこそお勧めしたい一冊。 : はりみず : 2008/02/20

ふわふわした少女漫画風のタッチながら、描かれている内容はかなり深いです。私のように「百合」に幻想的な憧憬を持ち、百合姫コミックスは癒やしとして読んでいる層はジャケ買いしてしょんぼりするかもしれません。内容はドラマティックかつ心理描写が上手く、また「百合」の定義の限界ラインに挑むような要素も多々見られます。当事者として「まさかこれを取り扱うとは」と思ったのが、性同一性障害でMtF(男性に産まれたけど、本人の認識は女性)でありつつ「恋愛対象も女性」いう事例。これを「百合」と呼べるかは当事者としてすら何とも言い難い、議論の別れるところですが、本作ではそれを上手く描ききって気持ちよく終わらせています。読み物・作品としては間違い無く一級品の珠玉の短編集。客観的には満点なのですが、作中で「完全無欠のハッピーエンド以外は認めない!」と息巻いた女の子のように、個人的に「幻想」と「癒し」のみを求めて買っている百合物件としては「予想外」が強すぎ、★3にしておきます。余談ですが、登場人物の性別(心の性別も)全てひっくり返した「ボーイズラブ」作品として読んでいたら、もともと自分には馴染みのない世界であるが故に★満点を付けたことでしょう。以上より、タイトルにも書きましたがむしろ百合門外漢・あるいは百合愛好家ならば幅広い許容スペースを持つ玄人向けの作品ではないかなと思いました。
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